新人教育はどうすべきか?
芸は盗むものだ! とよく聞くけど実際どうなの?
芸を盗むにもスキルが必要!さらに、教えるにも(教える人にも)ロジックが必要。なのでスキル低さやロジックの無さを隠す為の方便として「芸は盗むものだ」といってはばからない人がいます。
新人教育の手法としてOJTを用いているのに、実際は新人を放置しているケースが散見されるのはこの為です。
この記事では初めてOJTで新人に教えることになった人向けに、新人を成長させるOJTの方法をご紹介します。
そもそもOJTとは
On The Job Training の頭文字をとってOJT(オージェーティー)と言います。
実際に実務を通して行う新人研修方法の1つです。数年上の先輩社員が新入社員に対して行われるケースもよく見かけます。
主目的
職場の生産性向上と新人の育成
副次的効果
OJTリーダー(教える人)の成長。教える事で育つ
OJTは概念的には何をするの?
新人の「能力・スキル」の向上、「やる気」の維持・向上に対し責任を持つこと
OJTでどうやって能力・スキルを上げる?
新人の行動を変える
・「やらない」→「やる」
・「できない」→「できる」
つまり仕事の意義を感じさせ、成長を感じさせ、仲間(帰属)意識を感じさせる事
正しい指導方法(フィードバック)は?
・知識を「知ってる」「知ってない」に対しフィードバックする?
・それとも「結果」「行動」に対しフィードバックする?
どれが良いのでしょうか?
少し視点を変えて考えれば、
目標達成中の人や、約束守り中の人って存在し得ませよね。
つまり正しいフィードバックは、達成した、守った という結果に対してではなく、行動=プロセスに対しておこなう事なのです。
プロセスに対するフィードバック具体例
プロセスへの指導とはつまり「取るべき行動」を教える事です、これを念頭においた上で以下の社内風景をご覧ください
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ある新人Aさんがメールの宛先を間違えた誤配信をしてしまいました。
それに対しOJTリーダーの先輩社員Bさんは、「社内研修で学んだよね!再発防止をするように!」と新人Aさんにアドバイスをしました。
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このアドバイスのどこが悪いかわかりますか?
上記で確認したように誤配信という「結果」に対するフィードバックになっています。
正しくはメールを送る際のプロセスに対してフィードバックすべきです。
再発防止をするように言われ、それができるなら最初から誤配信はしません。
つまり研修で習ったメールを送信する際の注意点・プロセスに沿って配信をしたか、例えば宛先のダブルチェックと指差し確認した後に配信ボタンを押す 等です。
なので正しいプロセスや方法をまず「覚えていたか」「やろうとしたか」「正しく実行できたか」を確認する事。そしてその受け答を確認しプロセスに対してフィードバックをするのです。
新人の成長を加速させるコツ「最後に」
「この前教えたはず」「覚えていません」などよく職場で耳にしますが、OJTのコツは「言うまでもない事」 と考えるのではなく、伝えなかった自らの非を認める事です。
やらない理由に寄り添い、見落としやすさ、気付きにくさ、判断基準を新人がミスをする度に再確認する事が必要です。
うまくいくまでやらない→プロセスを踏まない→実行回数が少ない→成長しない
という悪循環にならないように、ビビってないか、周囲の圧力で行動にブレーキをかけてないかを先輩社員のみなさんは配慮しプロセスにコミットさせながら、ポジティブな声かけを心がけてみてください。
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