動画をYouTubeの広告枠、SNS、DSPで配信等、動画マーケティングを検討している企業のご担当者向けです。
ググれば動画成功事例は多数見つかりますが、動画の内容(クリエイティブ)の話が多くないですか?この記事ではそもそも動画の配信「枠」の事を紹介します。従って大手総合代理店に手伝ってもらっている企業の担当者ではなく、中小企業で動画広告をやった事が無い人向けの内容です。
前述の通り、多くの方は動画の配信先をYouTube、SNS、DSP(運用型のWEB広告の一種)等、WEB上での配信を検討されている思います。
実は2019年〜テレビCMの出稿ハードルが大きく下がり、中小企業でもCMを検討しやすくなりました。15秒程の動画があれば10万円〜CM流せるようなったんですよ!ご存知でしたか?
今回はテレビCMのハードルが下がった理由とCM枠の基本をおさらいし、その上で新しいテレビCMの枠を紹介します。
今なぜテレビCMの導入ハードルが下がってきたのか?
2019年テレビの広告費をネットの広告費が上回りました。
黄色がネット広告費、青色がテレビの広告費で2015年〜2019年の推移のグラフです。
つまりCM枠を提供するテレビ局各社がネット広告に対抗すべく、CMへの出稿ハードルを下げるという事を始めたのです。
テレビCMの2つの配信方法「基本のおさらい」
テレビCM基本の配信方法1つ目「番組提供CM(通称タイム)」について
番組を指定し買付ける枠の事です。(番組の途中やCMへの切り替えタイミング等で提供クレジットが表示される)「この番組はご覧のスポンサーの提供でお届けました〜」のやつです。
「番組提供CM(通称タイム)」特徴
CM30秒配信の場合:テロップのみ で表示
CM60秒配信の場合:社名読み上げ
CM90秒以上配信場合:キャッチフレーズ&社名
契約期間:原則6ヶ月契約(4月と10月に更新)(←の月に番組を指定できる)
配信エリア:全国ネット、ブロックネット、単エリアと3パターンある
配信時間:30秒CMが基本
このような感じでテレビ見てたらよく目にするものが「タイム」で最も費用が高いプランです。
テレビCM基本の配信方法2つ目「スポットCM」について
配信期間と配信視聴数を指定する枠の事です。上記と異なり提供クレジットが表示される事はありません。また各テレビ局から広告枠の配信プランが提示されます=上記のタイムと異なり○○番組で配信したい等の指定ができません。各テレビ局が設定した時間帯☓配信視聴数(GRP)の配信になります。GRPとは配信視聴数の事でネット広告で例えると○○imp配信つまり、クリック課金ではなくimp課金と同じ考え方です。
「スポットCM」特徴
契約期間:1週間〜が一般的
配信エリア:エリア毎配信というケースが多い。プランにより異なる為、各テレビ局に確認
配信時間:15秒CMが基本 30秒、60秒などは各テレビ局と要相談
課金:GRPというCMが見られた数(配信視聴数)を○○回と定めその数が達成されるまで配信されるイメージです。
今回新たに生まれたCM枠SAS(エスエーエス)について
SAS(Smart ad Sales)はスマートアドセールスの頭文字を取ってSASと言い、新しいCMの枠です
「SAS」の特徴
15秒CMを1本単位で購入できる(時間帯枠指定)
最低広告出稿額が10万円〜かつ日付指定ができる ※動画がない場合は制作費がかかります。
なので新商品の発売日に集中的に複数CM枠を買い配信できる。スポットCMでは取得できない希望枠を購入できる可能性があったりします。
SAS(Smart ad Sales)の導入テレビ局は、関東エリアでは日テレ、TBS、フジテレビ、TV東京、TV朝日が対応しているようです。
上記テレビ局にて希望の日付、時間、金額にあわせてCM配信できるようになったのです。
電博じゃない!注目の中小企業向けCM制作・配信の支援会社
このSASという新しい広告枠が始まった事でCM制作の引き合いが急増しているのが以下の2社です。
・ラクスル株式会社が提供する「ノバセル」
・フラグマン株式会社が提供する「スタートアップTV」 制作+配信で50万円〜
が話題によくあがります。
上記にありますSAS等の「CM枠を買付け〜動画制作」をパッケージにして提供してくれます。
ラクスルって印刷会社じゃん?とお思いの方多いですが、あそこはTVCMの配信を通して認知拡大を成功させた企業で、自社のCM配信からノウハウを貯め、今ではそのノウハウを提供する側になってしまった という企業です。
一方フラグマンは元博報堂の人たちが作った会社なので、CMよくわかってますよね、という感じです。余談ですが動画制作の会社のホームページってオシャレすぎてわかりにくんですよね。。。
ノバセル(ラスクル)はYouTubeにアップされている60秒の動画は面白いですよ、さすがという感じです。
最後に
このスマートアドセールスのように、動画の配信先はYouTubeだけではなく、テレビCMも視野に入ってくると思います。
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